こんにちは、保育士pattiです(*^-^*)
保育園で仕事をしていると、子どものケガに1日に一回…はないかもしれませんが、2,3日に一回は遭遇することが多いです。乳児ならしょっちゅう転ぶので、しょっちゅうケガの場面に出くわします。
主には、擦り傷、切り傷、打撲、鼻血、噛みつき…などありますが、そのケガに対してすぐ処置、対応が出来ますか?
pattiは一年に一回プロによる救命救急講習を受けているので、その知識と現場での対応を踏まえて保育のケガ対応を書いていきたいと思います。
園で起こりやすいケガ 年齢、日にち、時間は?
ケガといっても色々あるけど、どんなケガが多いのか?
園では圧倒的に、転倒によるすり傷や、頭・顔をぶつける打撲などが多いです。
ケガが起こりやすい環境は?
pattiは毎年同じ先生に救命救急講習を受けますが、その先生は毎年ケガについて統計をとっていますが、日にちとしては週の半ばの木曜日、時間としては合同保育中の10時から11時ころ、場所は園外が一番多いですが同じくらい室内でのケガも発生しています。
そしてケガをする箇所で多いのは、転んでできる足、手の擦り傷と同じくらい、転倒して頭や額、顔を打つ打撲が多いです。転倒によるケガは雨の日に多いです。
保育士の方は「あ~ 🙁 」と思いますよね、外に出れなくて子どもも発散出来ず走ってケガする、あるあるです。。
年齢によって起こりやすいケガ、事故は?
6か月まで
自分の意志で動いたり姿勢を変えることができないため、窒息事故がとても多いです。布団などが口、鼻にかからないよう気をつけましょう。目を離さないことも大切です。
6か月~1歳半まで
ハイハイや伝い歩きなど自分で移動が出来るようになると、転落事故が急増します。階段など段差のある所は注意です。また何でも口に入れたがるので、おもちゃなどの誤飲事故にも配慮しましょう。
1歳半~3歳
歩行、走ったりが出来るようになり行動範囲も広がりますが、まだ頭が重くバランスが悪いため、一番転倒によるケガが起こりやすい時期です。また、噛みつきなどトラブルのケガも多いので気をつけましょう。
3歳~6歳
とても活発になり、外遊びも大好きになる年齢なので、転倒によるケガもまだまだ多いです。大きな事故にもなりやすい傾向があるため(交通事故など)安全について繰り返し伝え、子ども自身でも気が付けるようにすることが大事です。
その年齢、月齢により起こりやすいケガを知っているだけで、怪我を未然に防げるよう配慮したり、環境を整えることができます。
またケガが起こった際は
②他クラスの先生にも伝え、同じようなケガがまた起きないようみんなで周知すること。
も大切です。保育士が防げるケガはみんなで防ぎ、子どもが痛い思いをしないようにしてあげたいですね。
保育園で起こりやすいケガの対応について
園で起こりやすいケガの処置について書いていきたいと思います。
鼻血
鼻の上部を強めにつまみ、5~10分ほど圧迫します。まだ少量出るようなら、滅菌ガーゼを鼻に詰めます。(ティッシュだと繊維がついてしまうので、滅菌ガーゼです)
これで大体止まると思いますが30分も止まらないようなら、病院に行きましょう。
擦り傷、切り傷
流水(水道水)で患部の汚れを洗い流します。(消毒液ではなく、水道水で十分です)中々砂や汚れが取れないなら、滅菌ガーゼを使い優しく取り除きます。
血が出ているようなら絆創膏を貼ります。
血が多く出ているようなら、怪我した個所を高く上げ、滅菌ガーゼの上から患部を抑え止血します。
止血が困難、ショックを起こしている際はすぐ救急車を要請してください。
打撲
冷却材を濡れタオルでくるみ、打ったところを暫く冷却し安静にします。
転倒で頭を打った場合は、落ちた高さは?打った強さは?落ちた地面の高さは?頭のどこを打ったか?などが判断材料になります。
意識がなくショックを起こしている際はすぐに救急車を要請してください。
頭を打ったあとは48時間は子どもの様子を観察するよう言われてます。
もし、頭痛がひどくなる、繰り返し吐く、うとうとしている、歩けない、ひきつけなどが見られる場合は病院に行きましょう。
ない場合は、ジップロックの袋に氷と水を入れて冷却材代わりにします。
噛みつき
噛みつき痕がついた場合、すぐに流水で患部を洗い流し、そのあと冷却材で冷却します。
噛みつきなど相手がいて起こったケガはトラブルになりやすいので、園長とよく話し合いながら、保護者に対応、報告、アフターケアを出来るようにしましょう。
ひっかき傷
滅菌ガーゼを濡らし、患部をきれいにします。その後、ワセリンか湿潤バンドエイドでジュクジュクしながら治すと、痕が残りづらいです。
ひっかき傷は友達にひっかかれるパターンが多いので、噛みつき同様、園長とよく話し合いながら、保護者に対応、報告、アフターケアを出来るようにしましょう。
けいれん
①子どもに触ってはいけません。危ない場所の場合、安全な場所に移します。
②けいれんの時間(発生時間、継続時間 など)、状況(顔色、震えの様子 など)を観察し記録します。
③可能であれば検温。
④けいれんが止まったら通院、状況によっては救急車を要請してください。
けいれんはしょっちゅう起きるわけではないですが、もしも起きた場合に冷静に対応できるよう知識を持っていなくてはいけません。
家庭での安全 家庭で起こりやすい事故
保育園では定期的に見直し安全管理をしていますが、家庭でもこんな場所で事故が起こりやすいので気をつけましょう!!
布団 | 窒息リスクが高い |
空いた引き出し | 引き出しに入っている薬やボタン、電池などの誤飲 |
ベランダ柵、ベランダの物置き | 踏み台にして落下 |
ブラインド | 紐が首に巻き付き死亡事故になった事例あり |
洗濯機 | ジェルボール型の洗剤の誤飲が増えている |
風呂の湯 | 溺死、火傷 |
調理器具、コンロ、炊飯器 | 火傷、包丁などの危険物がいっぱい |
ウォーターサーバー | 温水による火傷 |
床暖房、電気カーペット、こたつ | 低温火傷 |
階段 | 転落 |
ざっとあげただけでも、10個もあがりました。
子どもの事故は一歩間違えれば命の危険につながることが多く、不慮の事故は乳幼児の死亡原因の上位を占めています。
子どもの発達段階は常に変化することを踏まえ、予防できる危険個所は改善し子ども達を守っていきたいですね。
まとめ
子どもは小さければ小さいほど、頭が大きくバランスが悪いため転倒や転落などしやすく、ケガしやすいです。
突然のケガも多いですが、保育士の配慮や環境設定で未然に防げるのなら防いであげましょう!
それでも起こってしまうケガの対応を常に頭に入れていき、迅速に対応できるようにしましょう!!